「2011年新聞・テレビ消滅」/佐々木 俊尚 のレビュー
本のタイトルが過激でしたが、内容も過激で文体もやや挑発的。
2011年というのは、
(1)2008年アメリカでニューヨークタイムズが売れなくなった →この新聞が売れない状況が3年遅れで日本にくるというのだ
(2)テレビについては、アナログ放送からデジタルへの切り替えの年
(3)情報通信法の施行
ややノストラダムスの大予言的ではあるが、論点をみるとまんざら根拠がないわけではなく、むしろ時代の変化の流れが求めているのかも。
グーグルの及川卓也氏の言葉を引用し
コンテンツ(記事)
コンテナ(記事を運ぶ容器)
コンベア(容器のコンテナを配達するシステム)
いわゆる垂直統合の崩壊です。
垂直統合とはすべてを自社で全てをコントロールすること
それが崩壊し、新聞は、自前は記事を書くだけになるというのだ。
携帯電話でもこの垂直統合の崩壊がすでに始まっているのは、記憶に新しい。
ドコモがアンドロイドOSを掲載するグーグル携帯の発売に踏み切った。
ドコモとは関係がない端末をドコモが取り扱い始めたのだ。
つまり、iモードが使えないことへの批判があるといわけ。
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2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)